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平成30年12月議会 一般質問


【 平成30年 12月 定例会(第5回)-12月11日-03号 】
(芦屋市HP 芦屋市議会会議録検索 より転載)

◆11番(中島かおり君) =登壇=皆様、こんにちは。中島かおりです。
 今期最後の一般質問となりました。思いがけず山中市長とも最後ということで、思いもひとしおではございますが、通告に従いまして質問を進めてまいります。よろしくお願いいたします。
 最初は、文化行政についてです。
 ルナ・ホールの小ホールとモニュメントについてお伺いいたします。
 ルナ・ホールはよく知られていますが、小ホールはそれほどではないかもしれません。ホームページによりますと、「ルナ・ホールのご案内。昭和45年春、桜並木のつづく芦屋川のほとりに市民のためのホールとしてルナ・ホールが完成しました。多目的に使用できる大ホールと小ホールがあります。大ホールは音楽・演劇・各種大会など、様々な催しにご利用いただいています。地下1階の小ホールは、ダンスやバレエ、ピアノの発表会にご利用いただいているほか、大ホールをご使用時のリハーサル室としてもご利用いただいています」とあります。
 ルナ・ホール完成当初から、小ホールとしては存在しなかったようだと説明をいただくこともありますが、小ホールの開設について、その経緯をお示しください。
 現状、修理のためか、壁面にはテープが張られており、小ホールというには余りにもお粗末な状態です。
 画面の切りかえをお願いします。(資料をモニターに映す)
 これが全体です。鏡の部分はカーテンで隠すことができます。このように、しみもあります。補修しているガムテープについて、何カ所も剥がれた状態のものもあります。
 画面の切りかえをお願いします。(資料の提示終了)
 本市において、小ホールの位置づけについてはどのような認識をお持ちでしょうか。
 兵庫県立芸術文化センター小ホールは、総客席数417席です。合唱やピアノの演奏会などにお誘いをいただいて出かけていくことが年に何回かあります。その折に、「では皆様、御一緒にお歌いください」と促されて客席で一緒に歌うこともありますが、声を出して歌うのが客席であってさえ自分の声が響き、舞台でコーラスしているかのように気分よく歌えるホールなのだと初めて感じたときの衝撃は忘れられず、このホールのすばらしさがこのようなところにもあるのだと実感した次第です。
 さて、芦屋市ルナ・ホールは定員700人、兵庫県立芸術文化センター小ホールとの間の100から200席ぐらいのホールを音楽家は求めているとも聞くところです。このようなニーズに応えるべく、小ホールの活用方法を利用者に対し積極的に提案し、その有用性をアピールしていくことが大切であると考えます。そのためには、ホールの利活用に関して専門的な知識を持った人の意見を取り入れていくことが大切と考えますが、いかがでしょうか。
 モニュメントについてお聞きいたします。
 市内にどれくらいあるのか、そしてどのような状態であるのか把握はしておられますでしょうか。また、モニュメントを芦屋市の資源としてまちづくりに役立てていかれてはどうでしょうか。アートマップのようなものの作成はできないでしょうか。
 時代の流れとともに、考え方など変化するものがあります。また、制作から時間の経過とともに状態がとても悪くなっているものや、モニュメントの横にふだん使用する、例えば散水用のホースが置かれるなど、芸術品として扱っているのかどうか疑問を持つような状況も見受けられます。
 画面の切りかえをお願いします。(資料をモニターに映す)
 このようにホースが置かれていたり、このようにとても汚れているものも見受けられます。
 画面の切りかえをお願いします。(資料の提示終了)
 そして、地震によりブロック塀が倒壊し、子どもの死亡事故も起きていることなどを考えると、災害時に安全性が担保されているかどうかについても重要なことだと思われないでしょうか。これらの視点について、これまで検証をしてこられたのかどうか、お伺いをいたします。検証しておられないのであれば、今後の課題として検証していくべきではないかと思いますが、お考えをお伺いいたします。
 2つ目の項目は、ごみ行政についてです。
 ごみの収集方法の周知は、市民の皆様が日々暮らす中でとても重要で身近な問題です。既に本市の取り扱いについて十分な知識を持ち、適切に対応していただいている市民の方も多くおられますが、転入されて間もない方、複数の自治体を行き来されている方や一時的な滞在者などにとっては、その取り扱いが自治体によって異なっているところも多いことで、混乱されたり、適切な対応に苦慮される方もおられます。周知については、日々さまざまな媒体を通して御尽力いただいているところですが、継続的な取り組みの必要性とともに、よりわかりやすい周知を行うことで、マナーを守った美しいまちが維持されることを望みます。
 このわかりやすさの大切なポイントが、見える化に対する積極的な取り組みだと思います。広報紙や広報チャンネル、あるいはごみの取り扱いの文書や掲示について、理解をより容易にするための工夫として、今後の見える化に対する新たなお考えや特に意識して活用していきたい手法などがありましたら、お教えください。
 また、西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議及び作業部会が11月27日、28日に開催されました。これまで何度か一般質問等で取り上げ、検討会議及び作業部会の開催に向けて両市で準備を進めているところとお答えいただいていたにもかかわらず、今回の開催までには約1年を要したことからも、両市にとっての利害がふくそうする課題で、その調整は困難をきわめているものと思います。合意形成には、それぞれの市の創意や工夫の熟成も必要で、そのための検討や議論はさまざまな場でなされるべきであると思います。今、何が問題となっているのか、現状ではこう考えているなどを経過とともに適切に示すことによって広く意見を集約していくことが、この課題の解決には大切であると考えます。このため、たとえ意思形成過程であっても、議論に必要な情報は新たな見える化によって適宜適切に提供する取り組みも必要ではないでしょうか。この点についてのお考えを、できましたらごみ処理広域化検討の現在の詳しい状況とともにお示しください。
 3つ目の項目は、防災とまちづくりについてです。
 この項目では、1、防災倉庫、2、避難情報の発令、3、防災総合訓練のあり方、そして、4、高潮被害、台風21号等の影響による宮川・南芦屋浜についてと、これら大きく4項目についてお聞きいたします。
 防災倉庫の現状と課題についてお聞きいたします。
 防災倉庫については、日ごろからの備えが大切です。防災訓練等で中を拝見することがありますが、本来あるべきではないものが収納されていることがあります。日常の中で防災とは直接関係がないものが存在することについて、いざというときに混乱を来さないでしょうか。それらが邪魔をして、本来必要とされるものに行き着かないのではないかと危惧するところです。
 また、防災倉庫設置当初には不便を感じなくても、歳月とともに物がふえて使いにくい状況も見受けられます。倉庫内のスイッチに行き着くには、スイッチ前の棚に四つんばいでかがみ、奥から開く扉の中にスイッチがある倉庫もあり、とても危険です。ちょっとしたことですが、非日常の中で必要とされる場面のことを考えると、改修で対応できるものは実施すべきではないでしょうか。
 また、山手小学校のように、一部坂の途中に存在するものは、台車等の使用のことも考えると危険ではないでしょうか。場所の移動も視野に入れて検討すべきものがあると思われないでしょうか、お聞きいたします。
 避難情報の発令についての現状と課題についてお聞きいたします。
 台風・高潮被害等のはざまで、9月8日未明に大雨により避難情報が発令されました。状況が劇的に変化した結果だと思いますが、時刻的には必要性を認めるものの、妥当性には疑問の残るところです。この事態に対して、発令に至った経緯や経過をお示しください。また、それに基づき今後に向けた検証がされたのであれば、その結果もお知らせください。
 防災総合訓練のあり方について、お聞きいたします。
 毎年工夫を凝らしながら訓練を開催いただいておりますが、参加者は地域による偏りが生じているように感じます。これは、それぞれの地域の地形的形状から、防ぐべき災害の性質が大きく異なるところが原因と考えます。チラシは全戸配布されていますが、この地域性に対する配慮を訓練メニューに加えるなど、全員参加型を目指しての工夫をお願いしたいところですが、いかがでしょうか。
 高潮被害等、台風21号の影響と南芦屋浜地区の今後についてお聞きいたします。
 台風21号等の影響により、宮川も今回被害を出しました。宮川については土のうなどで手当てをされていましたが、シーズンを終えたこともあり、それらを撤去され、もとの姿に戻りました。今後、宮川の対策はどのようになるのでしょうか。
 南芦屋浜地区においては、現在、立入禁止地区の柵が壊されて人が出入りできるようになっているようです。釣りをする人もいます。
 画面の切りかえをお願いします。(資料をモニターに映す)
 通告前、まだ質問で取り上げるかどうかなども決めていない段階で、いろいろと問題があるとの情報を得ましたので、現地調査に参りました。そのときの写真です。
 結構、魚がとれるのだと、そのとき声をかけた方に魚を示されました。「立入禁止になっているのに」とその方に問うと、以前は警察が取り締まりに来ていたが、最近は警察も来ないので大丈夫なのだと答えておられました。
 11月のこのような状況から1カ月が過ぎ、質問で取り上げることもあり、週末に再び調査に出かけてまいりました。柵などは、風雨にさらされてか、さらに破損の度合いが進み、変わらず釣りをする人がいるなど、マナー違反をしている人を見かけました。
 画面の切りかえをお願いします。(資料の提示終了)
 このような状況に対して、マナー啓発も含めた安全対策について県との協議はどのようになっているのでしょうか。また、今後どのような取り組みをしていかれるのでしょうか、お伺いをいたします。
 4つ目の項目は、手話通訳の充実についてです。
 手話通訳の派遣等の現状についてお示しいただくとともに、芦屋市心がつながる手話言語条例施行前と後で何か変化があったのかどうかも、あわせてお示しください。
 障がい者の社会進出を支えられるような手話通訳の派遣の拡充はできないものでしょうか。
 5つ目、最後の項目は、JR芦屋駅南地区再開発とまちづくりについてです。
 JR芦屋駅南地区の再開発事業が進んでいます。この事業は、当初の予定から着工自体、大幅におくれ、また当初の計画からは開発規模も大きく縮小、変更されています。財政上の問題から再開発事業の開始が大きくおくれた間に、人口の年齢構成を含む変化、商業施設の少し広範囲での地域的役割の変化、交通手段に関するニーズの変化など、再開発自体を取り巻くさまざまな社会的環境が大きく変わりました。それらにあわせ、より適切で将来的な見通しと柔軟性を持った計画を最終的に立てる必要性を強く感じています。
 そこでまずお聞きしたいのですが、当初、すなわちJR芦屋駅南地区の再開発が凍結される前後において、車の動線などの変更も含めて計画上大きく変更された点と、現在、当初の計画どおりの再開発を行った場合の予算ベース及び開発対象とする道路や施設の面積などの比較をお示しください。また、計画上大きく変更した点の理由や、その功罪についてもお示しください。
 次に、少し広い視点からになりますが、既に開発が完成し、相当な期間が経過しているJR芦屋駅北地区は、さきの震災の影響を受けながらも、ふぐあいについては発見または発生したタイミングで補修されてはいるようですが、それなりに経年的な老朽化も進み、一定規模の見直しが必要な時期を迎えつつあると思います。JR芦屋駅南地区の再開発事業の早期実現は重要な課題と認識していますが、JR芦屋地区全体を長期的な芦屋市のまちづくりのビションから、将来に向け統一的に検討する必要があると思いますが、お考えはいかがでしょうか。
 以上で、壇上からの質問を終わります。ゆっくりとわかりやすい御答弁をお願いいたします。



○副議長(福井美奈子君) 答弁を求めます。
 山中市長。



◎市長(山中健君) =登壇=中島かおり議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、モニュメントとしての管理区分はございませんが、備品登録済みの御指摘の趣旨のものは、収蔵品を含め、ブロンズ像2基、レリーフ19基、彫刻45基で、各施設が安全管理をしているところですが、平成31年度からは公共施設の包括管理業務の一環として、統一的な点検を実施してまいります。
 次に、ごみ収集の周知は、ごみハンドブックの全戸配布や転入者へのごみカレンダーによる啓発等に加えて、今年度よりごみ出しルールの徹底に向けて、刷新した違反ごみへの注意シールの効果が確認できましたので、今後もわかりやすい周知啓発に努めてまいります。
 西宮市・芦屋市ごみ処理広域化検討会議では、11月28日の検討会議でこれまでの論点を改めて整理するとともに、協議に時間を要している主な課題である、経費削減効果額の公平な負担水準の設定や広域処理施設設置に伴う環境負荷対策等に係る経費などについて、引き続き協議を進めることを確認したところです。
 今後も検討会議は公開を原則とし、資料及び議事録もホームページで掲載してまいります。
 次に、防災倉庫内の使い勝手は、利用者の意見をお聞きし、安全な動線を確保するなど必要に応じて対応しておりますが、倉庫の移設までは予定しておりません。
 9月8日未明の避難勧告は、午前1時8分に発表された土砂災害警戒情報に応じて対象区域に発令したもので、今後も気象情報や予測に応じた避難情報を発令することが適切であると考えております。
 本市の防災総合訓練は、地震、津波及び土砂災害を隔年で想定して開催しており、地域性を加味した津波一時避難施設への避難訓練や、市内全域共通の訓練メニューである避難所開設訓練のほか、親子で参加いただくイベントやスタンプラリーなど、広く御参加いただけるよう工夫しているところです。
 宮川は、県から堤防のかさ上げを平成32年出水期までに完成させる方針が示されており、地元協議を行ってまいります。
 南芦屋浜地区の立入禁止区域のマナー啓発や安全対策は、県が実施する仮設フェンスの設置により、当分の間、立ち入りを不可能とする措置にあわせて、地域の皆様と協議してまいります。
 次に、手話通訳の派遣は、平成29年度の利用登録者は10名、利用実績は延べ187回で、市の行事や医療機関受診の随行等が主なものです。
 条例施行後は、新たに出前講座に手話通訳者を派遣するなど、手話を言語として認識していただくため、より多くの方が手話に親しんでいただけるよう取り組んでおります。
 また、公共機関の手続など、派遣対象事由を拡充したところですか、広域派遣に向けて県立聴覚障害者情報センターと連携してまいります。
 次に、JR芦屋駅南地区市街地再開発事業は、構想段階の計画と事業認可後の計画では精度が全く異なるため、費用等について単純に比較することは困難と考えております。
 また、現在の計画は、過去の構想等を見直したものではなく、平成23年度に実施した周辺の土地利用や交通量調査の結果に基づき、駅前の交通課題の解決等に必要な事業区域の設定や施設配置などにより、本地区の新たなブランド化を進めるための適正な事業規模としたものです。
 JR芦屋駅を中心とする地区は、都市計画マスタープランにおいて市域の中心核として位置づけており、駅の南北を一体的に捉え、相互の連携と交通結節機能の強化を図るものとしたJR芦屋駅南地区まちづくり基本計画をもとに、統一的な検討を進めてきたものでございます。
 その他の御質問につきましては、教育長からお答えをいたします。



○副議長(福井美奈子君) 福岡教育長。



◎教育長(福岡憲助君) =登壇=中島かおり議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、市民センターの小ホールにつきましては、昭和45年4月に開館しましたルナ・ホールと同じ建物内にある定員150名のホールで、開設時から小ホールとして使用しております。
 位置づけとしましては、小規模のイベントやダンスの練習のほか、大ホールでのイベント開催に伴うリハーサルなどで使用していただけるようにしております。
 小ホールの利活用につきましては、社会教育施設の観点から御意見をお聞きする中で、より市民の皆様が使用しやすい施設にしてまいりたいと考えております。
 次に、市内にあるモニュメントのアートマップにつきましては、文化芸術の活性化に資するものと考えており、現在、美術博物館と協力し、既に主な美術作品であるモニュメントを対象に、その作成に着手しております。これを通して芦屋のまちの再発見につながればと考えております。
 教育委員会としましては、今後ともモニュメントの芸術性及び安全性への配慮が必要であると考えております。
 以上でございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございました。
 それでは、順次、再質問に移らせていただければと思います。
 最初の小ホールなんですけれども、最初から小ホールとして利用していたというようなことだったんですが、設計図に存在していたとか、していないとかというような部分もあるのかもしれませんし、そういった次元の問題を取り上げさせていただこうというところが今回の私の趣旨ではないことは、さんざんお伝えをさせていただいているところです。
 もし今の教育長の御答弁が正式であるというのならば、そこの認識、知識については、少なくとも市民センターの部署の中で統一を図っていただきたいというふうに、述べさせていただいておきたいと思います。
 現在、小ホールに、グリーンのシートが張られているんですが、これは多分、吸音材か何かだと思うんですが、これについても最初からあったんでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 田中社会教育部長。



◎社会教育部長(田中徹君) 吸音パネルが最初からあったかどうかまでは確認できておりませんけれども、今現在でもかなり古いといいますか、そういうふうな状況であることは間違いございません。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) もともとの質問の趣旨は、決してお金をかけてホールとして立派にしてほしいというようなことではなくて、あくまでもルナ・ホールの小ホール--文化を発信する一つの基地として活用してほしいというようなスタンスですので、多少寄り添っていただいたというようなことで、今後どのように変わっていくのかというようなことも含めて大いに期待したいと思っております。芦屋市の文化に大きく寄与されるようになるといいのにと思っておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 モニュメントについてなんですけれども、それぞれの部署で管理をやっていますということで、総務部のほうでは数としても把握しているということで安心をさせていただきました。今後、管理は包括管理業務の中でやっていくんだということですが、安全性の担保については一番危惧するところですので、お願いをしたいと思っております。
 そのほかには、芸術としてのモニュメントということで、アートマップについても作成に向かっているということですので、それも楽しみにしたいなというふうに思っております。
 直接的な言葉を申し上げなかったんですけれども、ヒアリングのときには少しお話をさせていただいておりました。ただ、どうしてもモニュメントの所管が教育委員会と総務部なので、そこの縦割りの部分が気になって、私のほうでもどちらがどうされるのかというのが難しいかなというふうに思っているんです。年月とともに風化しているものについては、一定整理が必要な部分もあるかもしれませんし、必要に応じてきれいにしていく、あるいは撤去というような判断が必要な場合ももしかしたらあるかもしれません。なので、そういう視点が1つと、あと先ほど申し上げた安全性の担保ということです。
 あともう一つ、男女共同参画という視点からも一定の見直しとして、文化をどう捉えていくかということがあるかと思うんです。そういうことについて基準を示している自治体などもありますので、参考にして、今後そういった目で見ていくということも必要なのではないかなということなんですけれども、どちらかでお答えをいただけそうでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 稗田総務部長。



◎総務部長(稗田康晴君) それぞれ芸術的な意図を持って作成されている部分というのがございますので、その意図というのを損なわないような形で維持していくことが必要であろうと考えております。多くのモニュメントの中には寄贈されたものもございますので、その寄贈者の御意見でありますとか、作者の御意見でありますとか、そういったところも酌んだ中で、管理については考えていきたいと考えてございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) よろしくお願いいたします。
 モニュメントについては、知る人ぞ知るということから枠を広げていただいて、資源としてまちづくりに生かしていっていただきたいなというふうにも思っております。
 かつて、石造品を調査して、ぜひ公表してほしい、ひいてはそれが保存につながるんですよというようなことを取り上げさせていただいたことがございます。これらともリンクさせたり、あるいはもう少し広い視野に立って、行政の壁を越えて、例えば下水道のマンホールカードだったり、今、いろいろと売り出しておられるおしゃれなお店だったり、そういう広い意味で、芦屋のまちづくりの要素として市民や市外からの人に対して一体的に見える化をしていってほしいなと思っています。それは、マップやネット上に何枚も、何ページも、それぞれの分野であるというのではなくて、芦屋市の魅力発信として1枚に凝縮されているものが、長いスパンで考えた場合に実現をしてほしいなと、ふだんから思っているということをお伝えさせていただきます。
 では、ごみ行政についてに質問を変えさせていただきたいと思います。
 見える化に対する新たな考え方や意識して活用していただいているということで、日ごろからいろんな取り組みをしていただいていますことについては感謝を申し上げるところです。
 いろいろと試行錯誤をしながら、日々の業務がどれだけ大変なのか、あるいは利用者の市民の方がちょっとしたルール違反をする、逸脱をすることが大きな事故になるというようなことについても、時には積極的に発信していくということが重要だと思うんです。それについても見える化ということで、写真とかで示していただくなど、今後もぜひ今よりも取り組みを広げていっていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
 ごみ処理広域化検討会議の関係なんですけれども、引き続き協議をしていくんだということをお示しいただいたわけなんですけれども、1回目の質問でも入れさせていただいたように、1年かかっているんですよね。1年かかっているところの見える化をお願いしたいということだったんですけれども、それについてはわかりやすい御答弁がなかったかなと思うのですが、1年かかってようやくごみ処理広域化の検討会議、あるいは作業部会を開きますということに、ようやく行き着いたんだとは思います。また開いて、その先が、やっぱり引き続き協議ですということだけだったのかなと思うのですが、ここのところはいかがでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 森田市民生活部長。



◎市民生活部長(森田昭弘君) 既に先日の検討会議の資料は、市のホームページで公表させていただいているところでございます。これをごらんいただければおわかりかと思いますけれども、昨年末の第5回から今回の第6回、ほとんど内容に進展がございません。まさしく進展のないところを見える化してしまったというような、結果的にそういうことになってございますが、残念ながら実情はそのとおりでございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 進展がないことをとがめているわけではなくて、進展がない中にも何かいろいろと切磋琢磨、試行錯誤しながら結論として進展がなかったということなのかなということでお伺いをしたんですけれども、そのあたりはなかなか見える化は難しいということなんでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 佐藤副市長。



◎副市長(佐藤徳治君) 議員さんにも何度も傍聴に来ていただいて、両市の話し合いの中身というのは見聞きをしていただいていると思うんですが、御存じのとおり、ごみ処理を広域化するという背景には、過去からの環境行政についての取り組みの歴史とか、あるいは地球環境に対する考え方の違い、あるいは、同じことになるかもしれませんけれども、CO2の問題、それから財政的な経済効果に関するアプローチも両市に違いがございます。ここまではどうしても西宮市と芦屋市という観点で、考えを深めてまいりましたが、最終的には芦屋市と西宮市が一緒になった58万都市として、環境と今後について一つの答えを何か見出せないかというところで、なかなか見える化できるような答えに行き着いておりませんでしたので、それをもう一回課題として整理し直させていただいて、御存じのように、両市とも体制も若干変わっておりますので、それらの経過を踏まえた中から、今後はそんなに時間も許されませんので、制約のある期間の中で一定の結論を得てまいりたいというふうに確認したところでございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 おっしゃられるとおり、58万都市の中で新たな合意形成が必要だと、そのためにプロセスを開いていくということが必要だということは伝わっているかなとは思いますので、できる範囲で、そこのところは重要なことなんだ--おっしゃられたみたいに時間が限られていますよね。両市でやっていくということも含めて、ある程度本市においても延命化がずっとされている中でどうしていくんだというようなことがあるかとは思いますので、限られた時間を大切にしながら、合意形成に向かうプロセスを開いていく。そして市民の人に対しても十分に示していくことがとても大切なことだというのは、ほかのことを鑑みても、行政の方もそうでしょうし、私たちも承知をしておりますので、そこのところは今まで以上に留意して進めていただくことを要望したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、3番目の項目に移りたいと思います。
 まず、防災倉庫なんですけれども、できる部分とできない部分があるというのは承知をします。ただ、山手小学校の防災倉庫なんかについては、危ないということを担当者の方も認識をしておられますので、たまたま例に挙げさせていただきましたけれども、ほかにも多々あるかと思います。ふだんからできることはやっていただいているんですが、さらなる御努力をお願いしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
 避難情報の発令についてなんですけれども、今回のことについて、夜中だったことと、あと台風21号の対応のさなか、災害対策本部から災害警戒本部には変わっておられたと思いますけれども、前日の7日の18時20分に災害警戒本部が開かれて、その夜、しかも夜中というようなことだったので、かなり慌てられたんだろうなというふうには想像をするところです。思ってもいなかった事態が起きて相当びっくりしたのかなとも思っておりますし、また覚知時間--災害を認知した時刻というようなことで、物的被害については1、2、3と、9月4日の1時30分、1時42分、2時33分というような形で御報告をいただいたんですが、どのように災害を認知されたのか、そこのところをもう少しお示しいただけますでしょうか。1回目でもう少し詳しく答弁があるかなと思ったんですけれども、お知らせいただければと思います。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) 市役所のほうに連絡をいただいて、市の職員が確認に行ったということでございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 避難情報などについては、国のほうですけれども、避難勧告等に関するガイドライン--平成29年に改定されたり、「避難準備情報」が「避難準備・高齢者等避難開始」と文言が変更になったりというような国が示すガイドラインもありますし、本市においては地域防災計画、あるいは災害時要配慮者避難支援計画の中でも触れられていたりということになっているんですけれども、今の部分でいくと、地域防災計画の中に、「避難勧告等を行う際は、国、県、気象台等からの情報を基に判断するものとし、必要に応じて国又は県に助言を受けて判断を行うものとする」というふうにあるんです。今回のことについては、あと隣接市というようなことも出てくるんですけれども、多分そういう相談をする間もなく、急激に変化が起きて、対応したということが本当のところなんだろうなとは思っているんですが、そのようなことでよかったでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) 大雨警報が出たときには、事前にどれぐらいの想定の雨量があるのかということは気象庁に問い合わせております。土砂災害の警戒情報が発令される前には、そろそろそういう時刻になってきたということで御連絡もいただいております。神戸市、西宮市の状況も市役所に連絡は入れましたけれども、だからといって他市と横並びでということは考えておりません。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 今おっしゃられたとおり、他市との横並びではなくて、夜中の情報というのは芦屋市だけだったということだと思うんです。
 本市において、先ほど申し上げた地域防災計画や、要配慮者の支援計画にも出てくるんですけれども、それ以外に例えば発令基準なみたいなものというのは本市においてお持ちなんでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) 災害対応マニュアルの中でも定めておりますが、基本的な内容は全て同じでございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 全て同じということは、それ以上、さらに詳しいものを特に持ち合わせていないというような理解でよかったでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) そのとおりでございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) さらに詳しいものが必要かどうかということは、今回検証されて、もし必要ならばおつくりになられるのかなというふうに思ったりもしているところです。
 おっしゃられるみたいに、気象台からの情報を受け取って、御相談もされておられるということですけれども、それをどう判断するのか。判断して情報をどう出していくのかだと思うんです。今回特に問題になったのが、夜中だったということだと思うんです。その上に、まだ台風21号の警戒体制がとられていたので、夜中だから皆さんが誰もいなかったということはもちろんなかったとは思っていますし、だからこそ素早い対応がとられたのかなと思いますけれども、結果として同じような情報で隣接市と違うことになったというのは、何が結論をそうやって分けたのかなと思うんですけれども、どのように検証しておられますでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) 今回、台風21号の残務で職員として残っておりました。隣接市は体制を解除されていましたので、体制が早急に組めなかったということをお聞きをしております。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 1回目の質問のときにも、今回のことをどのように検証しておられるのかということについて--本当にことしは災害が多くて、台風21号があって、私が今回問題にしている9月8日の降雨があって、これの対応については災害対策本部が9月8日の1時10分と5時35分に開かれ、その後、災害対策本部解散ということで、一瞬と言っていいのかどうかあれですけれども、この後、また9月9日の大変な降雨が来るわけですよね。
 私は、自分が個人的に夜中まで作業をしていて、夜中にえらいことだ、どうなったのかなということだったんですけど、もちろんすぐにこの情報が配信をされるわけではありませんし、私がこれをいただいたのは9月8日の18時22分なので、その日の夕方に、こういうことだったんだなということでメールを拝見をしたわけなんです。
 だからこそ、おっしゃられたみたいに、体制がとられていてよかった部分と、だからこそ大変だった部分と、それについて検証はされたと思いますけれども、具体的に今後何かしていこうというような、今回、この9月8日のことで得たものというのはどのように整理しておられますか。



○副議長(福井美奈子君) 辻都市建設部長。



◎都市建設部長(辻正彦君) 夜中であっても、基本的には体制を確保するということがまず1点目でございます。
 それと、真夜中になったら本当に判断に迷いますので、事前にきっちりと行動を決めておくということが重要かなということを認識いたしました。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 今回のことをしっかりと検証していただいて、警戒をさらに厳重にして、もしこういうことが次回あるとするならば、必要ならば避難所も用意した上で、危険はしっかり周知するなど、きっちりとした対応をしていただくことを強く要望したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では、質問を変えさせていただきまして、手話通訳の充実の部分なんですけれども、広域な派遣に向けて少し考えていただけるということだったんですけれども、もう一度お願いできますでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 安達福祉部長。



◎福祉部長(安達昌宏君) 手話通訳は、手話で会話する聞こえない人たちにとりましては社会参加のために必須のコミュニケーション支援でございますので、手話通訳者の派遣につきましては、原則市内に限るとはしておりますけれども、利用者の御意向をできる限り尊重し、今、可能な限り、神戸・大阪・阪神間の派遣も認めているところです。県外への派遣の御希望につきましては、県立の聴覚障害者情報センターと連携を密にして対応はさせていただくことになりますけれども、これはあくまでも例えば個人的な趣味とか、政治的、宗教的なことに関しましては対象にはなりませんので、それ以外につきましては、可能な限り派遣できるように、こちらも県と連携していきたいと考えております。
 以上です。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 先ほどから御答弁いただいているところに、情報センターということが出ているんですけれども、私のほうでもちょっと調べさせていただくと、兵庫県聴覚障害者協会というような団体がおありなんですけれども、そことの連携というのは難しいのかなと思いますが、いかがでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 安達福祉部長。



◎福祉部長(安達昌宏君) 今はちょっと手元にどういう団体なのか資料はございませんけれども、一度確認しまして、連携がとれるんであれば、そういうことも考えてみたいと思っております。
 以上です。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 障がいを持っておられる方が、少しでも社会参画できるための手助けということで、芦屋市のほうでも思いは同じなのかなということで確認をさせていただきましたので、ぜひとも御尽力をいただきますようによろしくお願いいたします。
 最後の質問なんですけれども、JR芦屋駅南地区再開発とまちづくりについてというようなことで、前段の部分の質問については、別物というような考え方の中で御答弁があったのかなと思いますが、そういう捉え方でよかったんでしょうか。



○副議長(福井美奈子君) 山城都市計画・開発事業担当部長。



◎都市計画・開発事業担当部長(山城勝君) 御質問にありました事業延期時点という部分を以前の平成13年12月ということで認識させていただきますと、その以前の計画は都市計画決定をされていない構想という状況でございました。よって、概略での計画、算出になります。今現在では、都市計画決定を経て事業認可も得ているという状況でございますので、その中では詳細な土地利用の調査や一定の基準等に基づいた工事費等の算出、そういったことで事業費が算出されておりますので、単純な比較というものはできないということで御説明をさせていただいたところです。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 私自身も、そういう御答弁を聞いてなるほどいうことで、自分の中でも一定整理をさせていただいたところです。
 平成23年度から新たなブランド化を進めるまちづくりとして考えているということなんですけれども、私は今回、JR芦屋地区全体として、長期的な芦屋市のまちづくりのビションから将来に向けて統一的に検討する必要性があるんですよというようなことで提案をさせていただいております。もちろん、そういった視点も常に持っていただきながら進めていただいているとは思いますけれども、この点についても再度御答弁をお願いしたいと思います。



○副議長(福井美奈子君) 山城都市計画・開発事業担当部長。



◎都市計画・開発事業担当部長(山城勝君) 大きくは3つあるかと思います。1つは、先ほども市長答弁で触れましたように、交通結節点としての整備、そして駅舎のバリアフリー化なども含めて事業を進めていくということでございます。
 2つ目は、既存の駅北の商業施設との一体化を図るために、南側では商業施設、さらには公益施設といったものを設けて、その一体感を高めようということでございます。
 最後には、そういったまちの一体化を目指すためには、人の動線が一番重要になるかと思いますので、そういったところも十分に配慮した動線計画をつくりまして、駅南北一体での検討を進め、これから事業を推進していくということで考えてございます。



○副議長(福井美奈子君) 中島(か)議員。



◆11番(中島かおり君) 力強い御答弁をお聞きして安心をするところです。ぜひこの芦屋のまちがよりよいまちへと進みますように強く願いまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。



○副議長(福井美奈子君) 以上で、中島かおり議員の一般質問を終了いたします。