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平成28年6月議会 一般質問


【 平成28年 6月 定例会(第2回)-06月21日-03号 】
(芦屋市HP 芦屋市議会会議録検索 より転載)

◆11番(中島かおり君) =登壇=こんにちは。本日はようこそ芦屋市議会にお越しくださいました。中島かおりです。
 それでは通告に従いまして、早速、質問を進めてまいります。
 最初は、参画と協働についてです。
 市民との参画と協働をさらに進めてはいかがでしょうかという視点で、3点お聞きいたします。
 南芦屋浜地区涼風町5番教育施設用地の活用に関する意見交換会やJR芦屋駅南地区まちづくり協議会が進められています。ともに、この芦屋のまちにとって全市的な大きな課題であると考えます。
 JR芦屋駅南地区のまちづくりについては、これまでも質問する中で、いずれはパブリックコメントをしていくのだとのお考えを示しておられますが、もっと丁寧に市民との参画を進めることはできないでしょうか。
 また、意見交換会だけではなく、これまで集会所トークなどの際にも感じてきたことですが、ファシリテーターを設定して、きっちり場の安全を保障しつつ、会議をうまく進めることはできないでしょうか。市民も行政も、お互いに不満が残るように感じます。
 二つ目は職員採用について。現状はどのように選考過程で進むのでしょうか。選考委員はどのような体制でしょうか。選考委員に市民公募を考えてはいかがでしょうか。
 三つ目は、地域課題をともに考えるために、職員さんがもっと地域に出ていくことを政策として進めてはいかがでしょうか。いわゆる職員の参画をもっと進めるというイメージです。「地域に飛び出す公務員」という表現もよく聞くところです。
 災害時の要配慮者支援について、まさにこの点を指摘させていただいたこともありますが、地域担当職員制度というものを芦屋市においても進めてはいかがでしょうか。
 大きな項目の二つ目は、防災についてです。
 この4月に熊本を中心とする地震が九州でありました。被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りいたします。
 さて、今回、熊本地震への対応については、これまでのどの震災よりも全国的に早い取り組みがなされたと感じているところです。芦屋市においても緊急消防援助隊、災害応援職員の派遣、また災害ボランティアバスを派遣するなど、早速取り組んでいただきましたことに感謝申し上げます。
 出発式における隊長の力強い言葉に、改めて、1.17を被災した者として、多くの方々にお世話になったこと、そういうお互いさまの気持ちを大切にして恩返しができる機会を、自治体同士で連帯するさまを称賛の目で見させていただいた次第です。
 そこで、今後の予定も含めて、熊本地震への支援について取り組みをお聞かせください。
 また、今回の熊本地震においても、さまざまな問題がクローズアップされ、日常からの備えが重要なことを再認識する次第です。
 そこでお聞きいたします。
 芦屋市において、防災に関する人材育成については、どのようなお考えをお持ちでしょうか、お示し下さい。
 芦屋市の防災士育成事業補助金交付要綱が平成18年4月1日に策定されています。その後、何度か改正されていますが、補助金の具体的な内容を含めて、どのような変遷をたどられたのかお示しください。
 この補助金については、講座によっては、要綱に規定されている内容がショートカットされるなど、現状と乖離があります。いろいろな面で工夫が必要ではないでしょうか。
 平成27年度においては、補助金の制度を市民に使ってもらおうとのおせっかいが裏目に出て、市として大変なミスを犯されました。なぜそのようなことになったのでしょうか。現状との乖離を埋めるための工夫とあわせて、防止策についてお考えをお示しください。
 第6条のボランティアとしての活動については、どのような担保をとっておられますでしょうか。
 防災士の受験資格取得は同じでも、半年通わなければならない、ひょうご防災リーダー講座と、2日間の防災士養成講座においては、ボリュームの点ではかなり開きがあります。この点についてはどのような認識をお持ちでしょうか。これらのフォローアップが必要ではないでしょうか。
 今年度、見直しが予定されていると思いますが、地域防災計画についてお聞きいたします。
 現行のといいましても、昨年度分についてはお示しをいただいておりませんので、平成26年度の地域防災計画になりますが、災害による被害想定がなされています。
 避難を余儀なくされる市民の数も具体的に示されていますが、食料や飲料水などの備蓄は、避難者の方々に行き渡るようになっていますでしょうか。芦屋市において、食料の備蓄は何日分を想定していますか。
 地域防災計画の中にも、市民みずからが備蓄を行い、市は保管する備蓄を拡充するとあります。市民に呼びかけていくことはとても重要だと思います。具体的な目安はどれくらいでしょうか。地道ですが呼びかけていただくしかないと思います。
 静岡では、早くから大きな災害に対する呼びかけがなされていたこともあり、7割の市民が備蓄をしていますというお話をお聞きしました。そして、その自治体では、何と年に3回も津波避難を想定した防災訓練を実施しているのだそうです。
 芦屋市においても工夫をしていくことが求められます。特に備蓄や避難訓練が大事なのだと、市民の皆さんに当事者性を持っていただくための取り組みをお聞かせください。
 芦屋市において、津波避難施設空白域は存在しますでしょうか。静岡のその自治体では、市民一人一人が避難場所を選択してくださいと呼びかけておられます。
 避難所運営において、女性の視点を生かした防災への取り組みについて、芦屋市の地域防災計画にはどのような工夫がなされていますでしょうか。
 内閣府からも一定の指針が示されていますので、それらの取り組みがなされているとすれば、芦屋市防災会議の女性委員さんがとても少ないことは残念なことです。委員の代理出席が2人とも女性課長であったことで前回の会議全体としての割合は上がったと思われますが、女性委員さんの割合をふやしていただく取り組みはできないでしょうか。
 避難所収容可能人数は、芦屋市の中ではどれくらいでしょうか。また、その中で福祉避難所の人数はどれくらいでしょうか。災害時要配慮者の方々について、全体はどれくらいで、そのうち福祉避難所に行かれるであろうと想定される人数はどれくらいでしょうか。想定の中で足りていますでしょうか。
 BCPについては、以前よりしっかりと取り組むべきではないかと指摘させていただいているところですが、なかなか進まないように見受けられます。今回の熊本地震におきましても、市役所の庁舎など機能を失った自治体が幾つかありますので、その重要性は増すばかりではないでしょうか。
 その中でも今回の提案は、大きく一つです。「公に携わる人はみずからの命を守る」ということを明文化し、取り入れてはいかがでしょうか。
 災害対応や避難誘導に当たる人も安全の確保は大事です。命をかけて市民を守るということのみにとらわれるのではなく、発災後の災害対応、まちづくりのために、それは市民の利益になるのだということに尽きると思われます。
 視察に伺った陸前高田市さんにおいては、公的な役割を持つ人の安全確保を力強く訴えておられました。ひるむことなく芦屋市においても、市役所としての業務を継続していくことを念頭に置くならば、取り入れていくべき重要な考えだと思いますがいかがでしょうか。
 「百聞は一見に如かず」のとおり、目で見るということは大事です。よって、災害時にSNSを活用してはいかがでしょうか。芦屋市で実施が困難であれば、例えば、社会福祉協議会、あるいは、現在、観光協会のフェイスブックをいざというときには使わせてもらうということを事前に決めておくというのはいかがでしょうか。市民から投稿してもらうという方法も有効かと思いますがお考えをお聞かせください。美しい国宝の熊本城がどのように石垣が崩れたのかなど、遠くにいてもフェイスブックなどでリアルに拝見して心が痛みました。
 大きな項目三つ目は、選挙についてです。
 選挙を控えたこの時期ではありますが、例えどのような選挙でも、主権者たる私たち、市民一人一人が主役であるとも言うべき重要なものであるとの思いから、質問をさせていただきたく思いますので、よろしくお願いします。
 選挙権年齢が18歳へ引き下げられることへの取り組み、模擬選挙や出前講座など、教育の現場、教育委員会との連携、通称使用への取り組み、選挙の際の書類の整備など、1年前に取り上げたことについて、進捗状況をお示しください。また来るべき7月の選挙に生かしたことがあれば、お聞かせください。
 平成28年第1回定例会、予算審査の中で、各委員選挙費について質疑をいたしました。その後、訂正がありました。なぜこのようなことが起こったのか、お差し支えのない範囲でお答えください。
 四つ目は、文化財についてです。
 歴史的建造物を住民参加の拠点としてまちづくりに生かしつつ、先人の知恵を備えた文化財が、現代の地域防災に果たす役割の検証などが行われる例もあるようです。
 文化財について、芦屋市としてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。また、本市においても、積極的に登録有形文化財制度を活用してはいかがでしょうか。
 五つ目は、電力、電話のコスト削減についてです。
 以前に質問をさせていただき検討していくという前向きな御答弁をいただいておりました。進捗状況はどのようになっていますでしょうか。環境に配慮した業者選定など進んでいますでしょうか、お聞きいたします。
 大きな項目の最後、六つ目は、男女共同参画施策についてです。
 芦屋市配偶者暴力相談支援センター、いわゆるDVセンターですが、開設より早いもので5年が経ちます。芦屋市としては、婦人保護事業であるDVセンターについて組織を強化し、今後も力を入れていくべきであると考えます。
 一方、男女共同参画施策についても、今後計画の一本化、策定などに取り組んでいかれると思います。
 そこでお聞きいたしますが、組織としての危機管理、役割分担はどのようにされているのでしょうか。組織体制を強化し、危機管理についてもしっかりと対応できる部署にしていくべきではないでしょうか。お伺いいたします。
 以上で壇上からの1回目の質問を終わります。ゆっくりとわかりやすい御答弁をお願いいたします。

○議長(畑中俊彦君) 答弁を求めます。
 山中市長。

◎市長(山中健君) =登壇=中島かおり議員の御質問にお答えをいたします。
 南芦屋浜地区涼風町5番教育施設用地の今後の活用に関する意見交換会や、JR芦屋駅南地区まちづくり協議会の計画検討会では、市民の皆様から、まちづくりに関する御意見を伺っているところでございます。
 市民の皆様との話し合いの場は、対象となる議題と段階に応じて進めることが重要であり、ファシリテーターの配置につきましても、話し合いの段階に応じて有効であると認識しております。しかしながら、これらの場については、既に市が主体的に議事を進めていく段階となっておりますので、ファシリテーターの配置の必要性は低いと考えております。
 職員採用では、部長級8名の職員で構成する芦屋市職員選考委員会を設置し、試験及び選考の公正な実施の確保に努めております。
 選考に際しましては、1次試験で筆記試験を行い、2次試験で集団討論や実技試験を、課長級及び係長級職員が試験官となって実施しております。2次試験の合格者には、選考委員による個人面接を行い、最終合格者を決定しております。
 なお、あくまで事業者としての職員採用であり、面接試験では多面的な人物評価を行っておりますので、市民公募の考えはございません。
 職員参画の取り組みは、地域担当職員制度の導入までは考えておりませんが、地域の活動や協議の場に、職員が参画する実践的な仕組みを、芦屋市自治会連合会等と検討・協議しながら、職員の参画と協働の意識を醸成してまいります。
 熊本地震への支援は、阪神・淡路大震災の折に多大な支援をいただいた熊本市や、甚大な被害を受けられた益城町に、発災直後の4月16日からこれまでの間、緊急消防援助隊、現地作業支援、家屋被害調査等に延べ104名の職員を派遣し、市民の皆様からの支援物資や義援金もお届けしてまいりました。
 さらに、芦屋大学と芦屋市社会福祉協議会の協力を得て、現地でのボランティア活動を呼びかけ、市民の方々とともに支援活動を行ったところです。
 今後は、関西広域連合の枠組みの中で支援してまいります。
 防災に関する人材育成は、さまざまな大規模災害に対応できることを目標とし、職員及び市民の皆様を対象として、より多くの防災士を養成してまいります。
 防災士育成事業補助金交付要綱は、策定当初、兵庫県のひょうご防災リーダー講座及び日本防災士機構の防災士研修講座を補助対象としていましたが、平成21年11月1日の改正で、本市が行う防災士養成講座を補助対象に追加し、補助金を教科書等の現物により交付することとしております。なお、平成25年4月1日の改正では、交通費を補助対象外としております。
 補助制度の運用は、要綱の見直しを行い、また市民の方への周知を図るとともに、個人情報の取り扱い等、より適切な運用に努めてまいります。
 補助条件のボランティア義務は、自主防災会で訓練等を担われる方が、自主防災会の会長から推薦されていますので、訓練の補助等を行っていただいているものと考えておりますが、今後も自主防災会と連携をとってまいります。
 本市の防災士養成講座の講座数は、防災士の認定基準を満たしておりますが、ひょうご防災リーダー養成講座は自主防災組織等のリーダーの育成を目的としておりますので、より充実した内容となっております。今後、芦屋市防災士の会を通じてフォローアップ研修等を行い、スキルアップを図ってまいります。
 災害時の食料の備蓄は、発災後3日間は外部からの支援の受け入れが困難になる可能性を想定しています。市では1日分の非常食料を備蓄しており、加えて県の備蓄物資や市内協定企業からの調達物資で計3日間は賄えるようにしているところです。
 市民の皆様へは防災訓練や出前講座等の啓発事業の中で、食料については、できれば7日分、最低でも3日分の備蓄に努めていただくよう呼びかけているところです。
 津波避難施設空白域につきましては、津波一時避難施設の収容人数は充足されていますが、津波浸水想定区域の中では、さらに身近な津波一時避難施設の確保に努めてまいります。
 女性の視点につきましては、地域防災計画や各班行動マニュアルにおいて、避難所の運営主体に女性の参画を推進し、女性の視点に配慮した避難所環境を確保することとしております。また、防災会議におきましても、女性委員の割合をふやすよう取り組んでまいります。
 避難所収容可能人数は40カ所で8,585人、そのうち福祉避難所は2カ所で300人となっております。
 緊急・災害時要援護者台帳の登録者数は平成28年6月15日現在で3,213人となっております。福祉避難所に移送される人数は、現状では把握は困難ですが、不足する場合に備えて、現在、社会福祉施設と協議を進めており、協定の締結に向けて取り組んでまいります。
 BCPにおけるみずからの命を守ることは、地域防災計画での初動活動マニュアルの参集対応において、自分や家族の安全確保をうたっており、災害応急対策計画に位置づけております。
 災害時のSNSの活用は、他の自治体における活用例を参考にしながら準備を進めてまいります。
 次に、文化財をまちづくりに生かすことは、平成27年度に景観重要建築物候補の調査を行ったところですが、その他の景観策もあわせて検討してまいります。
 次に、電力のコスト削減は、現在、本庁舎は北館、南館が改修工事中のため、完成後、使用電力量を調査し、平成29年度に向けて入札等を実施したいと考えており、兵庫県が平成28年1月に実施した16施設の一括入札及び「兵庫県電力の調達に係る環境配慮方針」等について、調査・研究を進めているところです。
 なお、事業者選定に際しましては、価格だけではなく、環境に配慮した電気の購入を進めてまいります。
 電話料金の削減では、主要な施設間は専用線を設置するなど、料金削減に努めているところですが、利用状況を精査し、現行の利便性を低下させることなく、また大規模災害時における回線確保等の対応について、比較検討を行い、見直し作業を進めてまいります。
 次に、男女共同参画推進課の組織体制は、配偶者暴力相談支援センターでは、職員1名と婦人相談員2名を配置し事業に取り組み、男女共同参画推進、女性活躍推進及び男女共同参画センターの各事業では、職員3名、女性活躍の相談員1名、及び臨時的任用職員2名で取り組んでおります。
 危機管理は所属長中心に行っており、組織体制は事業の必要性に応じて検討しているところです。
 その他の御質問につきましては、教育長及び選挙管理委員長からお答えをします。

○議長(畑中俊彦君) 福岡教育長。

◎教育長(福岡憲助君) =登壇=中島かおり議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、南芦屋浜地区涼風町5番教育施設用地の活用に関する意見交換会につきましては、基本的な方針をお示しした上で、市民の皆様の御意見をお聞きしながら進めており、議員御指摘の手法につきましては、現在のところ考えてはおりません。
 次に、選挙権年齢が18歳へ引き下げられることに対する取り組みにつきましては、これまで社会科等の授業において、選挙の意義や仕組みについての学習を計画的に進めるとともに、児童会や生徒会選挙においては、選挙管理委員会から実際に使用している投票箱、記載台の貸し出しを受け、選挙の模擬体験をする中で、意識や関心を高める取り組みを進めてまいりました。また、選挙管理委員会の職員をゲストティーチャーとして招いた授業も実施しております。今後も選挙管理委員会と連携を強化していく中で、主権者教育を進めてまいります。
 次に、文化財につきましては、本市にとっては大変貴重な存在であると認識しております。特に市内の歴史的建造物の多くが阪神・淡路大震災によって全壊、消滅した中、現存する歴史的建造物はより貴重な存在となっております。
 今後、文化財保護法に基づいて保存・活用されることが望ましいと考えております。
 また、登録有形文化財制度の活用につきましては、教育委員会としましても活用してまいりたいと考えておりますが、登録の申請は所有者が行うものであり、所有者の理解と協力が必要となります。そのため、所有者に文化財保護・活用制度に関する情報提供や説明等を積極的に行い、その価値や重要性を認識していただくことによって、登録有形文化財制度の活用を図り、歴史的建造物の保存と活用が促進するよう努めてまいります。
 次に、電力のコスト削減につきましては、既に導入している市へ契約方法等の聞き取りを実施するとともに、環境への配慮、電力の安定供給などの観点から、本市登録業者について、検証を進めているところでございます。平成29年度の導入に向けて、引き続き、学校園施設ごとの導入効果の有無等についても調査を行い、市長部局と調整を図りながら入札等を実施したいと考えております。
 電話のコスト削減につきましては、現在、学校園施設の電話は市長部局と一括して契約しているところですが、引き続き市長部局と調整を図りながら、随時、見直し作業を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 千葉選挙管理委員長。

◎選挙管理委員長(千葉孝子君) =登壇=おはようございます。中島かおり議員の御質問にお答えいたします。
 まず、選挙権年齢が18歳へ引き下げられることについての取り組みにつきましては、5月25日に県立芦屋高等学校において、私や明るい選挙推進協議会の会長に御出席をお願いして、模擬投票も含めた出前講座を実施いたしました。この後、芦屋学園高等学校でも同様の出前講座の開催を予定しております。そのほか、県立芦屋特別支援学校においては、高等部の選挙に投票箱・記載台の貸し出しを行いました。
 7月の選挙に生かすべきことにつきましては、投票年齢の引き下げに対する啓発は、目前の課題であるために、7月1日以降の広報紙の活用とあわせ、現在、18歳、19歳の全対象者に対し、啓発冊子を郵送すべく用意を進めております。
 通称使用の取り組みにつきましては、引き続き柔軟に対応すべく、情報の収集を積極的に進めながら準備を進めているところでございます。
 選挙の際の書類につきましては、既に事前の準備が完了いたしており、次回の整備に役立ててまいりたいと思います。
 最後に、予算審議の中での答弁の訂正につきましては、答弁内容の詳細部分について、事務局内で誤りが確認された時点で審査が終了していたために、後刻の文書による訂正となりました。不正確な御答弁について、おわびいたしますとともに、今後は気をつけてまいります。

○議長(畑中俊彦君) 中島かおり議員。

◆11番(中島かおり君) 御丁寧に御答弁いただきまして、ありがとうございました。
 それでは、順不同で再質問に入らせていただきたく思いますので、よろしくお願いいたします。
 最初は、男女共同参画施策についてなんですけれども、社会福祉士さんはいらっしゃいますでしょうか。もしいない場合は、芦屋市に何人いるのか、あわせてお答えをいただければと思います。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) 今ちょっと資料を持ち合わせてございません。後ほど答弁させていただきます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 社会福祉士さんがおわかりにならないのでしたら、資格をお持ちの方がおられるかどうかというのも、今お答えいただくのは難しいでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) その件もあわせて後ほど答弁させていただきます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) では、この男女共同参画施策は後にしまして、ほかのところに先に参ります。
 電力、電話のコスト削減についてなんですけれども、初めてPPSと言われる特定規模電気事業者からの電力調達、電力の入札についてお伺いをしてから、ほぼ5年がたちます。導入に当たりましては、3.11の後というような電力事情が変わったこともありまして、芦屋市としては結果として導入ができなかったというような経過があるかと思います。
 しかしながら、芦屋市よりも人口規模が小さい自治体において、こちらを導入して効果を上げていることを知りまして、昨年再び取り上げさせていただいた次第です。電力の自由化が進むなど、電力事情もさらに変化していることもあって、芦屋市としては前向きに取り組む姿勢を示されたのではないかと思っております。
 当時から担当部署におかれましては、仕事量がプラスになることも承知をしておりますが、担当の課長がかわられたと思いますけれども、市民の利益のためにぜひ前向きにお仕事を進めていただきたいなというふうに思っておりますので、この点については、現在工事中なのでなかなか難しいというようなお答えがあったかと思いますけれども、ぜひ前向きな取り組みをお願いしたいなというふうに思っております。
 教育委員会としては、やはり市長部局として調整を図らなくちゃいけないのでというような御答弁もあったかと思いますけれども、もし先に進められることがあれば進めていったらいかがかなというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 岸田管理部長。

◎教育委員会管理部長(岸田太君) その点も含めまして、現在、検討しておるところでございますが、今の私どもの考えとしましては、市長部局と同時期、平成29年度中には導入を目指していきたいと、それに向けて準備を進めているところでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ぜひ積極的に進めていただきますようによろしくお願いいたします。
 文化財についてもお聞かせいただければと思います。
 少し文化財についての市長の御答弁を、私ちょっと聞き漏らしたかなというふうに思っているところなんですけれども、昨日、日本遺産という大きな視点での御質問がありましたけれども、私の場合はもう少し地域に根差したというような、ミクロの視点での質問かなというふうにとっていただければと思います。
 昨日は、市長のほうで日本遺産について、個人的にはこういうことが好きなのでというような前向きな姿勢を示されたのかなというふうに思っておりますが、文化財全般について、そのように思っておられるのかどうか、お答えをいただきたいなというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 山中市長。

◎市長(山中健君) 先ほどもお答えしましたように、昨年度に景観重要建築物候補の調査を行ったところでございますので、その他の景観施策もあわせて今後も行っていきたいと思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 教育委員会のほうからも、随分前向きな御答弁をいただいて、姿勢を示していただいたところなんですけれども、市として積極的にふさわしいものを発掘しても、その所有者の方の御同意をいただくのが、なかなか難しいんだというようなことがありましたけれども、このあたりは具体的にそういった進んでいたりとかというようなことがあるんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 川原社会教育部長。

◎社会教育部長(川原智夏君) 国登録有形文化財につきましては、所有者の方から申請をいただく必要があるんですが、実際にこちらにつきましては、その価値に値しそうな物件につきましてお話をさせていただいている状況がございます。
 まだ御相談ということで具体的な内容をお話しはできないんですけれども、今後もそういった形で市教育委員会としましては、申請についてバックアップをしていきたいと考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 また反対に、市民の方からそのような申し出があった場合には、芦屋市としても積極的に進める立場をぜひとっていただきたいということと、今、部長からも御答弁があったように、バックアップというような意味でしっかりとしていただければ幸いかなと思っております。
 そして、全体として芦屋市のまちづくりに大きな貢献ができるような、そういったものになっていくように願って、ぜひとも積極的に進めていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、選挙についてです。
 お忙しい中、選挙管理委員長みずからお越しいただき、御答弁をいただきまして、ありがとうございます。
 一昨年質問したことについても随分、進めていただきまして、また書類の整備などはもう既に完了しているというようなお答えをいただいて、とてもよかったなというふうに思わせていただいております。
 また、出前講座なども随分積極的にしていただいて、また啓発の冊子なども今後ということですけれども、新しく選挙権を得られた方々に順次発送されるというようなことで、よかったなというふうに思っております。それについても、ぜひ投票率というような形で目に見える効果が出ればいいなということを、私自身も願っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 1点、仙台市議会に視察に行った際の資料などもお示しをさせていただいていますので、参考にしていただいて、ぜひまた開かれた選挙に寄与していただけるように御努力をお願いしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 参画と協働についてなんですけれども、ぜひ参画と協働ということで、私が提案したことが、これから何か取り入れられることがあれば取り入れていただければいいなというふうに思っているところですが、職員採用についてですが、御存じのとおり、お隣の西宮市さんでは、職員募集のポスターを三宮駅の構内に掲示されて、しかも神戸市さんと同じ日程で試験を行うというようなことで、随分積極的に職員採用について、その姿勢を示しておられるんですね、御存じだと思うんですけれども。そのポスターには「本命西宮 全員面接」というようなポスターでというか、それを売りにして今回よい人材をとっていこうというような姿勢を示しておられるように拝見しているところです。
 本市においても、ぜひ常によい人材を採用していこうというようなところで、いろいろな工夫をしていただいているというようなことも承知はしています。ホームページでも職員採用についての資料なども拝見する中で、現在働いておられる職員さんのいろんな「こういうところがいいんですよ」というようなところでしていただいているのも、私も拝見しておりまして、あれを見て、いい人材が芦屋市にも来たらいいなというふうに思っているところなんですけれども、選考委員に市民公募はさすがに難しいというお答えだったのですが、もし市民公募の選考委員さんを入れるのが難しいというのであれば、例えばことしはこういったところで職員採用をしていくというような、そういった打ち合わせ的な、会議的な部分で、たしか事前に選考委員会というのを部長級8名でつくられるというふうにおっしゃられたと思うんですけれども、そういった中で、実際、市民の方の御意見をいただくとか、あるいは第三者の方を少し職員採用に入れていくというような、新しい試みをやっていくということも一つあるのではないのかなということで提案をさせていただくところですが、そのあたりはいかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 山口総務部長。

◎総務部長(山口謙次君) 職員の採用に当たりまして、議員おっしゃいましたように、芦屋市職員選考委員会というのを設置いたしまして選考なりを行っております。
 これも市長答弁の中にございましたが、部長級職員でもって構成をしておりまして、ただ、特に必要とする場合に、学識経験者に入っていただくという規定はございますけれども、やはり市民の方とはちょっと違う観点で、専門的な事柄についてそういった方に入っていただいて、御協力いただくというようなところがございますが、市民の方というのはちょっと難しいのかなと思っております。
 ただ、職員採用に当たりましては、常々からいろんな方法なり、そういったものも取り入れているところでございますけれども、今年度につきましては、採用試験に先立ちまして、採用試験の説明会、これをことし初めて、つい先日、土曜日に行いました。募集定員を80名というふうにさせていただいたところですけれども、すぐに定員が埋まりまして、午前中だけの予定でしたんですけれども、追加の応募も受け付けまして、午後からも行いまして、結局112人の方に参加をいただきまして、非常に盛況であったのかなというふうに思っております。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 積極的な取り組みをしていただいたことを御披露いただいて、よかったなというふうに思うんですけれども、最初に事業者としての面接なので、なかなか市民の方に入っていただくのは難しいんだということがあったんですね。確かに市民の方に選考委員として入っていただくというのはハードルが高いのかもしれませんけれども、事業者としての面接ではあるけれども、やはり市役所である。地方自治体である。そして市民にサービスを提供していく事業所であるというようなところを考えると、やはり市民の方とのかかわりというようなことが今後、それから先のことを考えると、やはり少し市民との協働と参画というような視点を入れていくというのは大事ではないかなというところで、今回提案をさせていただいた次第です。
 市民の方の参画を職員採用に入れていっている自治体もあるように聞いておりますので、ぜひともいろんな試行錯誤を重ねながら、よりよい人材を芦屋市に呼んでいただくようにお願いしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、地域課題をともに考えるためにということで、地域担当職員制度までは考えないけれども、参画する仕組みですとかということについて、たしか検討・協議を自治連としながらというような、思いがけず前向きな御答弁をいただいたのかなというふうに思っているのですが、前向きにこの件に積極的に工夫を重ねながらやっていくというふうに捉えさせていただいてよろしかったでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 稗田企画部長。

◎企画部長(稗田康晴君) 本市の市民参画の推進計画の中にも、そういった職員づくりというのは進めてまいるということになってございますので、そういった取り組みの一つとして、そういったことを進めてまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 ただ、ちょっと漠然としているのかなというふうに思うのですが、そういったことを進めるというのは、具体的にはどんなことをイメージしておけばよろしいでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 稗田企画部長。

◎企画部長(稗田康晴君) 具体の手法につきましては、お相手になります地域で活動されている団体の方と、具体は詰めてまいりたいというふうに思っておりますが、本市としまして、単に一時的に、イベントだけに、ボランティア的に参加をするということではなくて、課題でありますとかそういったイベントの企画づくりでありますとか、そういった過程においても一緒に考えていきたいというふうに考えてございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) いろいろと地域によって課題というのはさまざまなんですね。後でちょっと防災のところで触れるんですけれども、災害時の要配慮者支援については、今、地域で随分その取り組みというのが進んでいるかと思います。
 それについては、やはり自治会、地域の中でいろいろと心配することがあって、じゃあ市の方に聞いてみようというようなことで聞こうとしたときにでも、積極的に福祉の担当部署とか関係部署の方におかれては、地域の中に入ってきて、一緒にこういった場合はどうなんだろうとか考えてくださっていて、実際にやってくださっている担当の方もいらっしゃるんです。
 なので、そういった方はとても評価できると思いますし、ただ、そういう部署に偏りがあっては職員さんの負担というのも、また公平ではないという言い方はちょっと表現がよろしくないかもしれませんけれども、どこかだけに偏るのではなくて、最初に私が申し上げたみたいに、政策としてやっていくというようなことで、偏りがないような形で、そして職員さんにとっても無理がない形で、地域に入っていただければいいのかなというふうに思いますが、その点はいかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 稗田企画部長。

◎企画部長(稗田康晴君) 我々としましても、市職員全体にそういった意識が広がることを期待しておりますし、望んでおりますので、そういった取り組みにつなげてまいりたいというふうに考えてございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ぜひその参画というか、要するにいろんな地域課題の中に、例えば地域の方々が話し合いをしておられたりとか、あるいはそういった場面に一歩、職員さんが入っていくことによって、その先にもしかしたら、いろいろと問題が出るようなことに対して歯どめになる部分というのがあると思うんですね。「急がば回れ」ではないですけれども、その手前で丁寧にしておくことによって、先がスムーズになるというようなことが今後経験として出てくるのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ積極的に進めていただきますようによろしくお願いいたします。
 では、男女共同参画に戻って大丈夫でしょうか。よろしくお願いいたします。
 では、先ほどお聞きいたしました社会福祉士さん、あるいはその資格をお持ちの方がどうかということをお聞きしたいと思います。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) 相談員さんの資格の件でございます。2名配置してございまして、そのうちの1名は社会福祉士の資格を持ってございます。2名の中で1名は社会福祉士と保育士、幼稚園教諭、この三つの資格を持っている者が1名、それと、もう1名は教員免許を持っている者が1名。
 以上でございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございました。
 ただ、相談員さんなんですけれども、嘱託職員さんであって、芦屋市においては嘱託職員さんは専門職であるという認識でよろしかったでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) 業務の特性上、それに特化した仕事をしているというふうに考えてございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) それでは、資格を持たない嘱託職員さんはいないというふうに考えておいてよろしいですか。

○議長(畑中俊彦君) 山口総務部長。

◎総務部長(山口謙次君) 全く資格を持たない嘱託職員というのも中にはございますが、業務の内容がかなり特殊なものに限っております。ただ、特定の資格ということが、必ず必要ということではないということでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 少しわかりにくいので、もう少し具体的にお示しいただきたいなと思うのですが、特殊なというのは、例えばどういうのが特殊になるんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 佐藤副市長。

◎副市長(佐藤徳治君) 具体的に申し上げますと、留守家庭児童会の指導員は、特に資格をこちらも求めておりませんが、過去から経験に基づいて今回の基準にそぐう立場におられますように、その専門分野について精通されておられる方、こういう方に関しましては、それを専門領域と認めさせていただいて、嘱託職員でお願いをしているということでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) では、少し本筋に戻させていただいて、男女共同参画担当部署において、資格を持たない嘱託職員さんはいないという認識でいいですか。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) そのように理解しております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 課長は全ての責任者だと思うんですけれども、ぜひしっかり資格を持った指揮官の配置とともに、さらなる体制の強化をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 では最後に、防災についてお聞きしたいと思います。
 防災については、結構だめだという部分と、SNSの活用などは思いがけず、そうなんですかと思って、ちょっとうれしく思っておりましたので、質問をさせていただければと思います。
 熊本地震への取り組みについては、本当に前向きに取り組んでいただきまして、よかったなというふうに思いますので、ありがとうございました。
 防災に関する人材育成についてのお考えとしては、やはり防災士の育成というようなことを、芦屋市としてはそうなんだなというふうに、改めて思った次第です。
 一方、防災士を育成するための要綱について、詳しくお聞きしたいなと思っておりますが、現状と乖離があると認識しているということでよかったでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 乖離してきている部分もあるというふうに認識しております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 防災士育成事業補助金交付要綱第9条の現物交付云々というところなんですけれども、要するに実際のお金のやりとりがないということなんだと思うのですが、防災士の試験に不合格の場合はどうなるのでしょうか。また、これまでにそういう事例というのはあったのでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 実際に不合格の事例というのはございました。
 それと、補助金の交付につきましては、最初に講座を受けていただいていますので、その講座に関する費用については補助を行うというふうに認識しております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 実際、第9条にはいろいろと、いろんな書類を出してくださいというようなことで、第7条からいろんな書類を出してくださいというようなことなんですけれども、この書類についても全部出されていないというような現実があるということも認識していただいておりますでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 今後はそこら辺の事務を、私もみずから点検をして、問題点があれば改めていきたいというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) それと、ボランティアの部分なんですけれども、これもこの文書だと、「ボランティアとして、毎年9月から12月にかけて市内で行われる防災訓練の補助を月2回程度行うものとする。」、月2回ということは9月、10月、11月、12月で掛ける2で8回ということになるんだと思うんですね。この8回というのは、かなり難しいんじゃないかと実は思っておりまして、私も最初、年に2回かと思ってたんですが、年8回ということで、このあたりは芦屋市の防災士養成講座において、そういった、最初に年8回のボランティアの参加の呼びかけなどはしておられるのかどうか。また、このお手伝いはどんなふうにしてもらうのかということを、もう少しお聞かせください。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 今回、講座を募集させていただいたときに、そこら辺を強調していなかったので、今後については、きっちりと明記をしていきたいというふうに思っております。
 それと、担保の話なんですけれども、実際に地域で中心的に防災訓練とかを担われている方に出てきていただいてますので、今後はきっちりと、どういう手法で確認をしていくということも含めて検討していきたいというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) よろしくお願いします。
 昨日、たしか他の議員さんの質問の中で、防災訓練の数が20回ぐらいというような具体的な数字があったと思うんです。年間20回のうち8回手伝えと言われると、かなりの方がちょっと難しいのかなと思ったりもしますので、そのあたり、どういう経緯でこの回数になったのかわからないんですけれども、ぜひ現実に即したもので、なおかつ、やはり実効性のあるものにしていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、こちらの防災士養成講座なんですけれども、開催されるときを年度の早い時期に周知する必要があるのではないかと思っておりますので、その点についても、ぜひよろしくお願いいたします。
 では、備蓄について少しお伺いしたいと思っております。
 今回、熊本地震において、避難所などの食料難が問題になったかと思います。公的備蓄については、新聞社の調査によると、都道府県と政令市への調査をした結果、食料3日分備蓄は3分の2にとどまって、なかなか備えが不十分であったというような報道がなされたりもしておりました。また、熊本の場合は、県と政令市のすみ分けという部分でも、現場が随分混乱したというような報道があったところです。
 芦屋市においては、備蓄について、目標設定に対して目標が達成しているのかどうか、その点をお聞かせください。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 備蓄はできていると、目標数に達しているというふうに認識しております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 備蓄に関しては、兵庫県のほうが、県は県で防災計画があるかと思うんですけれども、1日分、市町に対して備蓄というようなことになっているかと思いますが、その1日分、いわゆる1日分と言うと変ですけれども、芦屋市の分としてそれはどこにあるのか。また、いざというときに備えて段取りはできているのでしょうか。そのあたりをお聞かせください。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 県の1日分は、実際に備蓄されているのは甲子園浜のほうに備蓄をされておりまして、これが9,000食でございます。備蓄で1日分を賄うということではなくて、備蓄しているのをベースに、あとは協定されているところとかにお願いをして、県として1日分ということですので、今後、国土強靭化の地域計画を立てる中でも検証していきたいというふうに考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 多分、阪神南の広域防災拠点になるのかなというふうに思っております。この広域防災拠点については、熊本地震の際には、いろいろと熊本県のほうでは大変なことになられてというようなことを考えると、兵庫県においては、6カ所の整備で、いろいろ地理的なことを考えてやってくださっている中では、心強いのかなというふうには思うところなんですが、確かにいろいろとおっしゃられたみたいに、これが芦屋市の分ですということではないんだと思うんです。ただ、日ごろの備えというようなことで、連絡とかいろんな体制が必要なのではないかと思っております。
 ぜひ訓練なども実際にやっていただくということも必要なのではないかなと思っております。11月13日に、ことしは訓練が予定されているかと思いますけれども、そのときに、例えば取りに行くですとか、あるいはどういった方がそこをあけているのかとか、実際のときにどこから入るのかとか、変な話ですけれども、そういったことって、やはり日ごろから備えておかなければならないのかなというふうに思っております。
 そういった訓練などは、これまでもあるのかどうか。あるいは、ぜひ積極的にやっていただくように働きかけていただくということも重要なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 今までも機会があるごとにやってはおりますが、今、議員おっしゃっていただいたように、総合的にあらゆる場面を想定しての訓練というのは行っておりませんので、今後取り入れていきたいというふうに考えております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。せっかく備蓄があるのに、どこにあるのかわからないというようなことになってもよくないと思いますので、もちろん芦屋市内に関しては大丈夫だと思いますが、ぜひ日ごろの備えということで、コンスタントに見直しを図っていただければというふうに思っております。よろしくお願いします。
 避難所の関係ですけれども、先ほども、福祉避難所については現在協議を進めておられるというふうに御答弁があったかなというふうに思っているのですが、具体的にはどんな感じなんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 社会福祉施設と高齢者生活支援センターと市が入って合同の会議を持たれています。その中で、防災安全課のほうから、福祉避難所のお話をさせていただいて、協力を要請させていただいていると。中には協力を申し出ていただいている施設もあります。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 先ほど、なかなか対象になる方の人数が把握できていないということだったかと思うのですが、やはり福祉避難所については、まだまだ充実していく必要があるのかなというふうに思っておりますので、ぜひ喫緊の課題ということで、前向きな検討、取り組みをお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 また、津波の関係なんですけれども、多分大丈夫だろうというようなお答えだったかと思いますけれども、指定緊急避難所については、ぜひともふだんから市民の方への周知が必要かと思いますが、そのあたりの取り組みはいかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) いろいろな訓練等を通じて周知をしていきたいというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ぜひよろしくお願いします。
 防災会議なんですけれども、外部からも委員さんが来られていますので、寝ていた委員さんがいらっしゃったのはとても残念だなというふうには思ったところです。
 陸上自衛隊、近畿地方整備局六甲砂防事務所、阪神南県民センター、神戸地方気象台の方々の熊本地震への対応や防災の取り組みなどの御報告は、とてもよかったなというふうに傍聴していて感じました。
 その中でも印象的だったのは、神戸地方気象台の方が新たなステージに対応した防災気象情報として、皆さんにいろいろと叱られることも多いんですけれども、持っているものを最大限に生かして情報を提供していきますとおっしゃっておられたのが、実はとても印象的でした。
 結局それを受けて、芦屋市としてもしっかりと市民へ情報を伝えていかなければならないのだというふうに思います。
 SNSの活用というところで準備を進めてくださるということなので、これまでSNSの活用については、いろいろな分野において提案し、また多くの議員さんもいろいろと活用したらどうかということで、ようやく観光協会さんのフェイスブックが立ち上がってというような中で、私もいろんな角度からICT、SNSの活用について提案してきた中で、今回、防災の分野では初めて触れたんですけれども、思いがけずよいお答えでよかったなというふうに思っておりますので、ぜひそういった情報を生かしていくということが大事なのかなということで、よかったと思っております。
 ただ、一方通行で市が市民に情報を伝えるという考え方ではなく、双方向で現場からの情報を得るということを進めるのは重要で、より効果的なのではないかなというふうに思っております。
 芦屋市においては、避難勧告等に係る発令の具体的な判断基準等は決めておられますでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 地域防災計画の中で決めております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) その場合、情報収集や判断できる体制の整備が重要となることは御存じだと思うんですけれども、こういったことにもSNSを生かせるのではないかというふうに思っております。
 多様な伝達手段を整備・点検して、市民の立場に立った、わかりやすい情報提供に努めることも一つかなと思っております。さらにもっと高度なテクニックになりますと、つぶやきから災害の予兆を把握することもできると。無意識のうちにソーシャルメディア上に投稿されている情報から、有用な情報を見つけ出し、防災に役立てることができると。そういうツールの活用も研究されているということで、ビッグデータと言われるものを活用していくということだと理解をするところなんですけれども、このミニ版を芦屋市でもいずれは構築できるといいのではないかなというふうに思っております。
 重要なのは、日ごろからの備えということで、急に開設しても誰も気づかないというか、日ごろからアドレスなどを教えておく。あるいはまた、市民からの情報提供を考えるならば、連絡先等を周知しておく必要があるかと思います。
 こういった工夫もきちんとされると考えておいてよろしいでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) 今までの取り組みの中で、やはり市民の皆様にいろんな情報が周知できてないというふうに認識しておりますので、今、中島(か)議員に言っていただいたように、いろんな、あらゆるツールで周知をしていきたいというふうに思っております。
 それと、ツイッターとフェイスブックは、言っていただいたように、双方向ということもありますので、そこら辺の機能も何とか活用できないかなということで検証していきたいというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) あと肝心なのは、今後、芦屋市のアカウントは防災が担当するのか、あるいは広報が担当するのかということなのかなというふうに思うのですが、この点はとても重要だと思いますが、いかがでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 辻都市建設部長。

◎都市建設部長(辻正彦君) これについては、まだ調整ができておりませんので、今後早急に調整していきたいというふうに思っております。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございます。
 ぜひ、やるという方向性をお示しいただきましたので、できるだけ早くやっていただいて、実績を積みながら、いざというときは来ないにこしたことはないんですけれども、少しずついろんなことに活用できるようにしていただければいいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わらせて……

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) 申しわけございません。1点、答弁の訂正がございます。
 先ほどの男女共同参画の嘱託職員の有資格の件でございます。3名とも資格を持っていると答弁申し上げましたけれども、女性活躍の相談員が1名ございます。これは資格を持ってございません。訂正しておわび申し上げます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 終わろうかと思ったのですが、少しだけ時間があるようなので、今の点について再質問させていただいてよろしいですか。
 お一人だけ資格がないということで御訂正をいただいたのですが、その前に、特殊な場合は嘱託職員さんでも資格を持っていない方がいらっしゃるというようなことだったかと思うんですが、そうすると、その方も特殊な例になるんでしょうか。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) DV相談に関しましては、特殊な業務というふうな認識でございます。
 女性活躍の相談員に関しましては、女性活躍の計画を策定するとか、そういった事務補助、そういったことから始めてまいりますので、現段階では資格を有する者ではないということでございます。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) その判断というのは、もともと資格を持っていない方でも大丈夫という募集の仕方だったのか、そうではなかったのか、そこのところをお聞かせいただいてもよろしいですか。

○議長(畑中俊彦君) 北川市民生活部長。

◎市民生活部長(北川加津美君) 募集要件のところでは、特に定めておりません。
 以上です。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) 募集要件に定めていなくても、それで実際の業務に支障がないということで、そのようになったのか、あるいは実際、募集の選考の中で、そういった判断がなされたのか、詳しいことはちょっと私のほうではわからないんですけれども、ぜひこの項目の最後に申し上げたみたいに、よりよい体制にしていただくために、しっかりとした部署で頑張っていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。

○議長(畑中俊彦君) 佐藤副市長。

◎副市長(佐藤徳治君) 総括的に申し上げますが、資格イコール専門性とは認識をしておりませんでして、面接などでその方のキャリアから、専門性が確認できた場合には、その方にその業務をお願いするという場合も、嘱託の範囲でございます。
 議員御指摘のように、当然、法が求めて有資格者を必置規定としておりますところもございますし、そうじゃないところもございますが、少なくともその事業単位の目的に沿って有為な人材を配置してまいりたいと思います。

○議長(畑中俊彦君) 中島(か)議員。

◆11番(中島かおり君) ありがとうございました。
 有為な人材ということで、きっとその方がそうなんだろうなというふうに理解をさせていただきます。
 ありがとうございました。終わらせていただきます。

○議長(畑中俊彦君) 以上で中島かおり議員の一般質問を終了いたします。