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平成29年3月議会 本会議・討論

【 平成29年 3月 定例会(第1回)-03月24日-06号 】
(芦屋市HP 芦屋市議会会議録検索 より転載)

◆11番(中島かおり君) =登壇=薫る風を代表いたしまして、第21号議案、平成29年度芦屋市一般会計予算をはじめ全ての予算について、賛成の立場で討論いたします。
 平成29年度予算編成方針によりますと、概算要求段階における歳入総額の459億円に対して歳出総額は535億円であり、長期財政収支見込みにおける基金による補填額41億円を加味しても、なお35億円の財源不足となっておられた予算案をまとめてこられ、ようやく平成29年度予算が成立しようとしています。財源不足を乗り切ってこられたプロセスにつきましては、大変な作業だったと思いますが、それらの御苦労が報われるときが来ました。
 私といたしましては、毎年2月に現年度分、新年度分の議案とともに予算関連の資料が示される新年度予算につきましては、それらの大変な作業を経てこられたことに敬意を表しながら、大切に拝見することを心がけています。
 さて、2月13日に発表されました市立幼稚園と保育所の統廃合については、意思決定のプロセスに多くの方々が不透明さを感じています。意思形成過程を理由に非公開の場で最終決定したことにつきましては、適切であったとは言えないと指摘せざるを得ません。
 しかしながら、待機児童解消は喫緊の課題であり、それに取り組まなければならない状況は理解いたします。どうぞ子供の最善の利益を一番に考えた取り組みを、今まで以上に心がけていただき、決定へのプロセスの不透明さを解消し、説明責任を果たされることを望みます。
 幸い、集会所トークも近く予定が示されておりますので、できることをしていただいて、市民の信頼を得ていただきますことを期待しています。
 子供を取り巻く環境も劇的に変わりつつあります。子供たちが真っすぐに育つように、芦屋市全体で見守っていくことができますように、これまでの政策に加え、新しいことにも柔軟な取り組みを期待いたします。
 地域包括ケアシステムの構築に向けて、地域での支え合いの体制づくりには大変な困難が伴うと想像されますが、地道に御努力いただきますように、よろしくお願いいたします。
 成長戦略型改革を展開される行財政改革も着実に進めてください。安全・安心で良好な住宅地としての魅力を高めるまちを目指して、何を残していくのか、公文書や景観を含む目に見えるものだけではなく、形としては、はっきり見えないかもしれませんが、これまで培われた文化や風土、芦屋のまちをつくってこられた方々の思いを行政運営やまちづくりに生かしていただくという意識をお持ちいただき、オール芦屋で推進する体制の構築を望みます。
 地方創生の名のもとに、交付金を活用した事業が、全国的にどうしても横並びになりがちです。しかし、どうぞ芦屋の独自性を前面に出していただくとともに、市民との参画と協働に心を砕いてください。遠回りになっても推進力となってあらわれ、行政への信頼をかち取ることにつながりますので、その手間と時間を惜しまず丁寧に進め、未来につながる事業をしていただくことを強く望みます。
 女性活躍についても、きめ細かな細部にわたってのフォローをお願いいたします。
 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律に基づき、平成30年度から都道府県が国民健康保険の財政運営の責任主体となる新制度の円滑な運営に向けての準備、取り組みにつきましても、慎重に進めていただきますようによろしくお願いいたします。
 最後に、薫る風からの幾つかの政策提言等を反映していただいていることにつきましても感謝いたします。
 ある学者の方の言葉です。「地方自治体があえて独自増税する必要がないことは望ましいものの、地方自治体の財政運営は箱庭の中と批判されても仕方がありません。(少し略)地方自治体の場合、独自増税について、実際に実施しないまでも、選択肢から外さないことです。財政難に直面したとき、増税してでも必要な財源なのかと自問すべきです」。
 この事業は本当に芦屋市にとって必要なのかどうかということについては、担当部署の皆さんは思いを強くお持ちと推測いたしますが、増税してまでも必要かどうかというところまで踏み込んでいただき、市民への説明責任を果たせるような事業を進めるガバナンスを期待いたします。
 歳出改革を行っても依然として財源不足が生じる状況にあり、また全国的な流れと同様に、芦屋市においても社会保障関係経費の自然増が見込まれることなどにより、将来の財政運営に思いを馳せておく必要があることは言うまでもありません。
 借りていることを忘れる。あるいは、いわゆる借金のやりくりを忘れてしまうというようなことがないよう、慎重な財政運営を求めます。追加議案として3月16日に提案され、17日に可決しました第36号議案、平成28年度芦屋市水道事業会計補正予算(第1号)のようなことがないように、くれぐれもお願いいたします。
 このようなことが再び起きないことはもちろんですが、円滑な財政運営に支障が生じないことを常に心がけていただくことを願いまして、賛成討論といたします。