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令和 2年 2月第347回定例会(第9日 3月23日)
(兵庫議会HP 兵庫議会会議録 閲覧・検索システム より転載)
◎日程第1
令和2年度関係
第1号議案ないし第55号議案
○議長(長岡壯壽) 日程第1、令和2年度関係、第1号議案ないし第55号議案を一括議題といたします。
―中略―
これより討論に入ります。
討論の通告がありますので、順次発言を許します。
―中略―
○議長(長岡壯壽) 次に、中島かおり議員。
〔中島かおり議員登壇〕
○(中島かおり議員) 芦屋市選出の中島かおりです。第1号議案ないし第55号議案、すなわち令和2年度兵庫県一般会計予算を含む当初予算及び関連議案に対して賛成の立場から討論いたします。
地方自治体にとって財政の健全化、集中改革プランなどを含む多くの課題に対して、さまざまな改革に取り組まなければならなかった平成の時代から厳しい状況は変わらないまでも、本格的な令和新時代を迎え、兵庫県にとっては未曽有の阪神・淡路大震災から25年という節目の年を迎え、新しいステージに挑戦するという記念すべき令和2年度スタートの年の総額3兆9,549億円の予算です。
六つの柱に基づく重点施策について、地域創生の新展開をもとに、人口減少時代においても活力ある元気なすこやか兵庫の実現に向けて、事業についてもビルド・アンド・スクラップを慎重に重ね、事業を精査されるなど、大いに期待をさせていただくところです。
地震や風水害など、深刻な自然災害が多発する中で、その痛みを全国で分かち合うという時代が続いています。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、県内企業にとどまらず、世界経済や金融市場にも多大なる影響を及ぼすなど、予断を許さない状況は続きそうです。
感染症対策を含めて、現場で指揮をとる職員の皆様方におかれましては、細心の注意をもって万全の体制での精励をお願いするとともに、県民の不安を払拭するがごとく、県としての堂々たる存在感をお示しいただきつつ、スピード感を持って必要に応じた取組をお願いするところです。
地方分権時代において、国、県、市町は上下の関係ではなく、対等な関係であることは言うまでもありませんが、兵庫県として、県内の市町に対して、さまざまな分野、施策において、リーダーシップを発揮していただきたいと思います。
まちの財政規模、組織上の課題から諦めなければならないとの判断をせざるを得ない施策や事業も、もしかしたら県からのリーダーシップ、声かけや思いやりによって取り組めるという可能性も大いにあるのではないでしょうか。県としての果たすべき役割をお願いいたします。
また、県としての事業を進める上で、市町との連携も欠かせない重要な観点であることは重々承知をしておられると思いますが、さらに県と各市町について、効率的かつ現実的な政策立案のための、更なる積極的な意思疎通の機会の創設など、一層の取組をお願いいたします。
新年度から本格的に会計年度任用職員制度が始まります。正規・非正規の不当な格差の是正を図るといっても、制度実施に伴う財政措置を含めて課題は多く、走り出してからも目を背けることなく、正面から受けとめる姿勢をお願いいたします。
地方公務員として与えられた仕事を日々粛々とこなし、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を上げるようにしなければならないと地方自治の現場を支えている職員さんが報われるような組織であってほしいと強く願います。
一般会計1兆9,956億2,400万円を含む令和2年度当初予算総額3兆9,549億円は、とても大きなお金で、県民にとって大変重要な予算です。新たな兵庫2030年の展望によるビジョンを踏まえたすこやか兵庫に向けた取組は、未来に向かって続きます。議決責任だけではなく、県民の一人という立場からも、すこやか兵庫、新たな挑戦をともに頑張ってまいる所存です。強く決意を表明いたしまして、私からの賛成討論といたします。
○議長(長岡壯壽) 以上で、通告に基づく討論は終わりましたので、これをもって討論を終局いたします。
◎日程第3
令和元年度関係
第166号議案ないし第168号議案
○議長(長岡壯壽) これより上程中の第166号議案ないし第168号議案に対する質疑を行います。
発言は通告に基づき、順次議長より指名いたします。
―中略―
次に、中島かおり議員。
〔中島かおり議員登壇〕
○(中島かおり議員) 芦屋市選出の中島かおりです。
通告に従いまして、医療体制の更なる充実強化について質疑を行います。
世界恐慌すらささやかれるほど世界的に経済の先行きが不透明になっている新型コロナウイルス感染症ですが、県内においても複数の感染症患者が確認されています。いずれ解明され人類と共存の道を進むものと予想されますが、未来はまだ見えてきません。しかし、いかんせん現状、社会を覆う閉塞感に対して、今回の補正予算が少しでも県民の皆様に光を与えるものになるであろうことを期待しています。
現場で陣頭指揮をとっておられる皆様にも感謝をするところですが、医療体制の充実強化については、喫緊の課題であることは言うまでもありません。
そのような中、医療現場においては、情報通信機器を用いた診療についての検討が進んでいます。定期的に医療機関を受診する慢性疾患等を有する患者については、新型コロナウイルス感染リスクを下げるためにも、外出を控え、情報通信機器を用いたオンライン診療がまさに必要とされる状況ではないでしょうか。
今回の補正予算でも、蔓延対策として外来診療体制の強化が上げられていますが、オンライン診療が導入されれば、より効率的に診療ができるのではないかと思います。
医療体制の充実強化という点において、身近なスマートフォンなどで診療を受けることができるという体制について、既に必要性は感じておられることと思いますが、ご所見をお伺いいたします。
○議長(長岡壯壽) 井戸知事。
〔井戸知事登壇〕
○知事(井戸敏三) 中島かおり議員のご質問にお答えいたします。
オンライン診療については、通院が困難な方や多忙により診察頻度が低い方の診療機会の増加につながることが期待できます。国では、オンライン診療の適切な実施に関する指針に基づきまして、初診と急病急変時には、原則として直接の対面による診療を行うなど、オンライン診療と直接の対面診療を組み合わせて行うことが望ましいとされています。
県内の養父市では、国家戦略特区を活用して、医師による診察と薬剤師による服薬指導を一貫してテレビ電話で行うオンライン医療を二つの民間医療機関と三つの薬局で行っています。
今回、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、慢性疾患等を持ち、定期受診を行う患者が継続的な医療や投薬を必要とする場合には、電話等による再診が可能となっています。
一方で、オンライン診療については、医師が得られる患者情報がどうしても限定されることや、疾病の見落としや誤診となるおそれがあることなどの課題があります。
引き続き国のオンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会で、現在、検討が行われておりますが、新型コロナウイルス対策としてのオンライン診療の拡大を含めた指針の見直しに期待をいたしております。
オンライン診療については、効率的に診療ができるという効果が考えられますから、県としては引き続きこれらの状況を注視してまいります。
○議長(長岡壯壽) 中島かおり議員。
簡潔な意見表明を。
○(中島かおり議員) ありがとうございます。
少しだけ時間があるので、コメントだけさせていただければと思います。
今回の補正予算については、十分ではないという状況も今後あり得るかもしれませんが、県民の安全・安心のために、先ほど部長からのご答弁の中に、扇の要というような言葉もあったかと思いますけれども、ぜひ強い兵庫県を発信していただくことをお願いいたしまして、質疑を終えさせていただきます。
ありがとうございました。
○議長(長岡壯壽) 中島かおり議員の質疑は終わりました。