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令和 2年 4月第348回臨時会（第1日 4月24日）

（兵庫議会ＨＰ　兵庫議会会議録　閲覧・検索システム　より転載）

◎日程第５
　　第59号議案ないし第62号議案
　　報第１号

○議長（長岡壯壽）　　次は、日程第５、第59号議案ないし第62号議案、報第１号を一括議題といたします。
―中略―
　これより上程中の第59号議案ないし第62号議案、報第１号に対する質疑を行います。
　発言は、通告に基づき、順次議長より指名いたします。
―中略―
○議長（長岡壯壽）　　次に、中島かおり議員。
　　〔中島かおり議員登壇〕
○（中島かおり議員）　　医療関係者の皆様、公務員の皆様、宅急便やスーパーなどで働いてくださる方々、エッセンシャルワーカーと言われる方々全ての皆様に感謝申し上げます。
　新型コロナウイルス感染症の収束が見えず、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象が全都道府県に広がりました。先行きが不透明なことに対する不安や不満の拡大が止まる様子を見せない中、国会議員の報酬20％カットでも少な過ぎだとバッシングを受けるほど、全国で住民の政治や行政への不満感情が高まっているという報道も目にします。
　減収により生活が不安定になる、解雇や雇い止め等により住宅にすら困窮する状態になる、休業要請によりこれまで守ってきた商売の火が消えてしまう、外出自粛、休業等が行われる中で、不安やストレス等の蓄積からＤＶの増加、深刻化が懸念される状態にすらなるなど、新型コロナウイルスは全世界においてこれまでの生活を一変させる力を持っています。恐ろしいです。だからこそ、人々の生活に寄り添い、守り、未来につなげていくのか、行政の手腕が人々の生きていこうとする力や他者に対する思いやりとともに試されています。
　さて、自治体独自で打ち出す経済支援策が相次ぐ中、兵庫県令和２年度４月補正予算をご提案いただきました。経済に大変な影響を及ぼしている現状に困っている県民の皆様に何とか手を差し伸べようとしているさまを読み取ることができます。無利子融資制度や休業要請事業者経営継続支援事業など、国の持続化給付金などとともに、今、現金を必要としている方々の手元に、早期に、そして確実に届くことを含めて、情報発信は特に丁寧に分かりやすくお願いいたします。
　今回の補正予算の規模は、総額3,916億3,300万円と過去最大規模とのことですが、いまだ新型コロナウイルス感染症の収束が見えない状況に鑑みると、兵庫県として支援事業の継続や更なる拡充等、柔軟に対応していくべきではないでしょうか。財源としては、予定事業の見直しや予備費を活用するなど、今後も引き続いて機を逃さず補正予算を編成するなど適切な判断が求められていると考えます。
　すこやか兵庫の実現に向けて、今後主役となって活躍していただく県民の方々に、迷わず熱い手を差し伸べるべきではないでしょうか。当局のご所見をお伺いいたします。
○議長（長岡壯壽）　　井戸知事。
　　〔井戸知事登壇〕
○知事（井戸敏三）　　中島かおり議員のご質問にお答えいたします。
　４月７日に緊急事態宣言が発令されてから２週間余りたちましたが、県内の新型コロナウイルス感染症患者数は減ることなく、増加もあり、一進一退を続けています。一日も早く収束させるとともに、甚大な影響を受けている本県経済を早急に回復させなければなりません。このために国で決定された緊急経済対策を踏まえて、感染拡大防止対策の強化と医療・検査体制の充実、地域産業・県民生活への支援、収束後における地域の元気づくりを柱とする緊急対策の補正予算を編成したものです。この補正予算を速やかに執行して、事業効果を早期に発現することがまずは何よりも重要だと考えています。
　ご指摘の新型コロナウイルス感染症対応無利子資金は、５月１日から受付を開始します。休業要請事業者経営継続支援事業は、交付に向けての準備を鋭意進めております。大阪府も来週中には何とか開始したいと言われておりますが、我々もできるだけ早く整い次第、開始したいと思っています。国に対しましても、地方創生臨時交付金などの計上事業につきまして、それができるだけ早く実施できるように申請手続の簡素化や、４月以降への遡及適用などについて強く働き掛けています。また、情報提供につきましては、県民に分かりやすい形で行ってまいります。今後とも県民の皆さんのご協力を得ながら、しっかりと感染症対策、そしてその状況を踏まえた新たな対応につきましても検討を進めてまいります。そのような意味で、これからも引き続き新型コロナウイルス感染症対策を機動的に推進してまいりますので、よろしくご理解いただきますことをお願いいたします。
○議長（長岡壯壽）　　中島かおり議員の質疑は終わりました。